貴金属や金地金

金の延べ棒 貴金属とは、希少価値の高い金属のことで金や白金(プラチナ)、銀がそれに該当します。

これらの金属は地金(じがね)と言われる高純度の板あるいは棒状に固めた状態で取引がされます。 棒状に固めたものはインゴットとも呼ばれます。

地金の重さは色々ありますが、購入者が多いのは100グラム、500グラム、1キログラムです。 最も軽い地金には5グラムという物もあります。 少額から購入は可能なので、自分の予算にあわせて地金の重さを決めて購入をしましょう。

最も一般的な貴金属は金地金です。 初めて貴金属を購入する方は金地金取引から始めるのと良いでしょう。

ここでは、これから金地金を購入する予定の方に、メリットと留意点を説明したいと思います。

金地金購入のメリット

価値が無くならない

株の場合は、その株を発行している会社が倒産すると無価値になってしまいます。 また、日本円の通貨は日本政府が価値を保証しているのですが、可能性は低いにせよ万一日本政府が無くなってしまった場合、日本円の通貨は価値が無くなってしまいます。

つまり、日本政府が無くなってしまうと、あなたが持っている1万円などの紙幣は単なる紙切れになってしまうという事です。

ですが、貴金属の場合は、そのもの自体に価値があるので無価値となることはありません。 世界中どこの国でも価値のある資産として通用します。

有事に強い

戦争などの有事が発生した場合、当事国の通貨価値は下がるのが一般的です。 これは、万一戦争に負けた場合、その国の政府がなくなりその国の通貨が無価値になる可能性があるからです。 一方、金の場合は有事の際も価値が下がることはありません。 逆に金地金の購入者が増えて価値は上昇する場合が多いです。

貴金属購入時の留意点

セキュリティ

金地金を購入した場合は、現物を購入代金と引き換えに貰う事になります。 株を購入した場合は、証券保管振替機構(ほふり)で無料で管理をしてもらえますが、金地金の場合はそうはいきません。 自宅に置いておくのもリスクがあるので、別途銀行と貸金庫契約を結ぶと良いでしょう。

為替リスク

金地金は、国際マーケットでは米国ドルで売買されています。 つまり、金の価値は米国ドルとの相対比で決まるという事になります。

私たち日本人が普段使っている通貨は日本円なので、「米国ドル/日本円」の為替変動により日本円で考えた場合の金地金の価値も変動をすることになります。 将来、金地金を売って日本円に変えようと考えている方は、為替リスクがあるという事も考慮に入れる必要があります。